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2017年6月25日日曜日

GPD Pocket で Arch Linux を起動する (追記あり)



Indiegogo で一躍話題となった超小型ラップトップ、GPD Pocket がいよいよ日本向けにも発送開始されました。私の所にも先日届いたばかりで、高まるテンションを抑えきれず開封からセットアップまでをすぐに済ませました。せっかくの Windows 10 が搭載されたモデルですが、使い慣れた OS がよいので早速 Arch Linux をインストールしました。

こういった特殊なハードには微妙なつまづきポイントが多いため、ちゃんとしたレビュー記事は他の方に任せてインストール時の作業をメモとして残しておきます。

※現状 内蔵無線LAN、輝度調節、音量調節、電源管理が機能しません。
パッチの当たったカーネルの導入により可能になります。


2016年4月5日火曜日

さくらのVPSを借りてArchLinuxを導入した

表題の通り、さくらの VPS を借りました。サーバー構築の練習と共に、前々から作ってみたかった自己紹介ページ(いわゆるポートフォリオサイト)の作成が目的です。

VPSのスペックは以下の通り。
  • RAM: 1GB
  • SSD: 30GB
  • CPU: 仮想2コア

OS には ArchLinux を選択しました。サーバーに向いていないと言われることも多いArchLinuxですが、やはり毎日 ArchLinux を入れた ThinkPad を使っており慣れていると言う点と、どんどん最新版のパッケージが降ってくるのでメンテを後回しにしなくて済むという点がよいと思っています。結局は個人で使うサーバーなので止まっても困らないと言うのが大きいですが。


2016年1月5日火曜日

F-07Cで遊ぶ - その6 ArchLinux クロックアップ



久々の F-07C ネタです。

F-07C の CPU には Intel Atom Z650 が搭載されています。この CPU は定格クロックが 1.2 GHz なのですが、熱暴走やバッテリーの観点から動作クロックが 600 MHz に制限されているのは既に F-07C 界隈では有名な話です。

この制限を取り払うべく、Windows 7 状態では先人達の調査により CrystalCPUID というソフトウェアによって定格へのクロックアップが可能であることが明らかになっています。

Windows で可能なことは Linux でも出来るだろうと言う事で幾度か調べていましたがなかなか上手く行かず、先日再チャレンジした所ようやく成功したので記録を残しておきます。

この設定によって F-07C がハードウェア故障を生じる可能性が飛躍的に上昇します。
設定内容、本体故障その他障害に対し一切の責任を負いません。

1. GRUB の設定ファイルを開きます。

# nano /etc/default/grub

2. カーネルパラメータを変更します。

F-07C は BIOS によって 600 MHz までの動作周波数制限が掛けられていますが、Linux 側でこれを無視するように設定します。
(出典:CPU 周波数スケーリング - ArchWiki

以下の設定を GRUB_CMDLINE_LINUX 行に追記します。

processor.ignore_ppc=1

3. GRUB の設定を更新します。

# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

4. cpupowerをインストールします。

# pacman -S cpupower

5. cpupower の設定ファイルを開きます。

# nano /etc/default/cpupower

6. 以下の設定をファイルに追記します。
governor='ondemand'
min_freq="600MHz"
max_freq="1.20GHz"

余談ですが、ondemand を performance に書き換えると常時 1.2 GHz で動作します。とはいえ F-07C を焼きたくなければ止めておきましょう。

7. 再起動します。

# reboot

8. CPU の周波数設定を表示します。

$ cpupower frequency-info

9. CPU 周波数が 1.2 GHz と表示されれば成功です。

current policy: frequency should be within 600 MHz and 1.20 GHz.

端末の動作スピードが上がると色々なことが出来るようになって楽しいですね。




ただし、やるからには冷却対策も万全に行いましょう。




2015年9月28日月曜日

SSD を入れたマシンで LightDM が表示されない問題

友人と ThinkPad X201 に ArchLinux をインストールしていた際に、ディスプレイマネージャ(いわゆるログイン画面を出すソフトウェア)を導入した状態で起動すると、起動後に画面が真っ暗になり何も表示されなくなるという奇妙な問題に遭遇した。解決方法をメモとして残しておく。

(なお、記事のタイトルには LightDM と記載しているが、SLiM でも同様の問題が発生することを確認している。おそらく他のディスプレイマネージャでも発生する可能性がある。)

さて、友人の ThinkPad X201 は次のような構成になっている。
・Intel Core i5 540M
・RAM 4GB
・SanDisk SSD Plus 240GB

ここで注目して頂きたいのは、数世代前のスペックのマシンに最新の SSD を搭載している点である。つまり、処理速度に対してストレージが速すぎるのである。このため、ディスプレイマネージャの起動が追いつかなくなっている、という事が原因として考えられる。

海外のフォーラムでは「LightDM の起動を 2 秒遅らせる」という解決方法が一般的なようなので、ArchLinux でも同様の結果を得られるようシンプルなシェルスクリプトを作成した。

1. シェルスクリプトを作成する。

$ sudo nano /etc/lightdm/start-lightdm.sh

2. 以下の内容を記述する。

#!/bin/sh
/usr/bin/sleep 2
/usr/bin/lightdm

3. スクリプトに実行権を与える。

$ sudo chmod +x /etc/lightdm/start-lightdm.sh

4. systemd サービスを開く。

$ sudo nano /usr/lib/systemd/system/lightdm.service

5. ExecStart= 行を次のように書き換える。

ExecStart=/etc/lightdm/start-lightdm.sh

再起動を行うと、無事に LightDM が表示されるようになった。

2015年1月9日金曜日

VivoTab Note 8 で遊ぶ - ArchLinux インストール


先日、VivoTab Note 8 の OS 無しを手に入れたので、とりあえず ArchLinux を突っ込んだ。



結論から言うと、本当に起動するだけで残念ながら常用からは程遠い。

起動
グラフィック
サウンド×
タッチパネル×
Wacom デジタイザ×
WiFi×
Bluetooth×
電池残量表示×


2014年10月14日火曜日

MATE onboardでロック解除

MATEのロック解除画面は、デフォルトではオンスクリーンキーボードを出すことが出来ない。
ThinkPad X230 Tablet をタブレット状態で使っていると、ロック解除の度に液晶を回してキーボードでパスワードを入力しなければならず面倒だったので、オンスクリーンキーボードを有効にした時のメモを残しておく。

$ sudo pacman -S onboard
$ gsettings set org.mate.screensaver embedded-keyboard-enabled true
$ gsettings set org.mate.screensaver embedded-keyboard-command "onboard --xid"
これでタブレットモードでも困らない。


LightDM でも onboard を表示するには、/etc/lightdm/lightdm-gtk-greeter.conf を開き
keyboard=onboard
と記述すればOK。

本当なら、指紋認証を利用してサクッと解除するのが一番ドヤれる便利なのだが、この ThinkPad には残念ながら指紋認証ユニットが付いていない。もちろん後から取り付けることもできるのだが、肝心の指紋認証ユニットを手に入れるためには海外から輸入する必要があるため手が出ずにいるのであった…

2014年9月6日土曜日

ArchLinux ThinkPadトラックポイントの感度調節

ArchLinux を ThinkPad X200s や X230 Tablet に導入したは良いものの、トラックポイントの感度が鈍いためか強い力を掛けなければならず不便だったので、軽い力で動かせるように設定した時のメモ。


1. トラックポイント デバイスの詳細を調べます。
$ udevadm info -a -p /sys/devices/platform/i8042/serio1
ここで調べた SUBSYSTEM と DRIVER の値を利用して udev ルールを作成します。



2. トラックポイント デバイスに固定されたデバイス名を与えるため、udev ルールを記述します。
# nano /etc/udev/rules.d/10-trackpoint.rules
を開き、
SUBSYSTEMS=="serio" DRIVERS=="psmouse" TAG+="systemd" SYMLINK+="trackpoint%n"
を記述します。
systemd タグを付与する事で、systemd がデバイスの認識を検知し、サービスの実行を待つことが出来ます。



3. 起動時に感度調節を行うための systemd サービスを記述します。
# nano /etc/systemd/system/trackpoint.service
を開き、
#!/bin/sh

[Unit]
Description=Set Trackpoint sensitivity
Wants=dev-trackpoint1.device
After=dev-trackpoint1.device

[Service]
ExecStart=/bin/bash -c 'echo -n 220 > /sys/devices/platform/i8042/serio1/sensitivity'

[Install]
WantedBy=multi-user.target

を記述します。
Wants 行と After 行の dev-trackpoint1.device は、環境によって dev-trackpoint0.device だったりするので、うまく動かない場合は
$ ls /dev
でデバイス名を確認すると良いでしょう。

sensitivity に設定している値 220 は 1 〜 255 の間であればお好みで。
デフォルトは 128 です。


4. サービスを有効にします。
# systemctl enable trackpoint.service


5. 再起動します。
$ reboot

F-07Cで遊ぶ - その5 ArchLinux WLANを設定する





F-07C には Atheros 社製の AR6003 という WLAN チップが搭載されています。
普通のPCであれば、 WLAN チップは PCI もしくは USB で接続されていますが、
このチップは厄介な事に SDIO カードとして接続されています。

その為、 NetworkManager を導入するだけでは WLAN を利用することは出来ません。

2014年4月10日木曜日

ArchでFingerprint-GUIを使えるようにするまでのメモ

ThinkPad X200s に搭載されている指紋認証デバイスを Arch Linux で使えるようにするまで苦戦したのでメモ。

1. 入れる
$ yaourt -S fingerprint-gui


2. 指紋認証デバイスの場所を調べる
$ lsusb


3. AuthenTecのデバイスを探す
Bus 002 Device 002: ID 08ff:2810 AuthenTec, Inc. AES2810
ここで、 08ff:2810 (デバイスごとに異なる)をメモしておく


4. 固定されたデバイス名を得るためのルールを作る
$ sudo nano /etc/udev/rules.d/96-fingerprint.rules


5. 以下を記述する
SUBSYSTEMS=="usb", DRIVERS=="usb", ATTRS{idVendor}=="08ff", ATTRS{idProduct}=="2810" SYMLINK+="usbfingerprint%n" TAG+="systemd"
ここでの idVendor 、 idProduct の値は、先ほど lsusb で調べた「08ff:2810」を入れる。


6. 再起動
$ reboot


7. usbfingerprint1 ができているかを確認する。
$ ls /dev


8. 指紋認証デバイスを通常ユーザーでも操作できるようにするため、起動時にデバイスの権限を変えるためのサービスを作る。
$ sudo nano /etc/systemd/system/fingerprint.service


9. 以下を記述する。

#!/bin/sh

[Unit]
Description=Set Fingerprint permission
Wants=dev-usbfingerprint1.device
After=dev-usbfingerprint1.device

[Service]
ExecStart=/bin/bash -c 'chmod 666 /dev/usbfingerprint1'

[Install]
WantedBy=multi-user.target

rules に TAG+="systemd" を書いた上で Wants= と After= に「dev-デバイス名.device」を記述すると、デバイスが認識されるまでサービスの実行を待つようになる。


10. サービスを有効化する
$ sudo systemctl enable fingerprint.service


11. 再起動


12. 指紋を登録する
$ fingerprint-gui


13. 確認する
$ fingerprint-identifier


14. 指紋で各種認証を突破できるように設定する

/etc/pam.d/lightdm や /etc/pam.d/sudo を開き、
#%PAM-1.0 の下に以下を記述する。
auth  sufficient  pam_fingerprint-gui.so

2014年3月1日土曜日

F-07Cで遊ぶ - その4 ArchLinux microSDへの導入



Arch Linux をインストールするにあたり、直面するのが本体容量の少なさです。
F-07C の本体 eMMC の容量は約 32GB と小さく、かと言って万一の事を考えるとリカバリ領域を削除するのは良い方法ではありません。

そこで、Arch Linux を microSD にインストールすることで、本体容量の問題を解決することができます。

※ただし、 /boot のみ本体 eMMC に作成する必要があります。

2014年2月22日土曜日

F-07Cで遊ぶ - その3 ArchLinux インストール



F-07C に初期搭載されている OS と言えば Windows 7 Home Premium ですが、前々回の記事でも書いた通り、快適に動作するとは言いがたいのが現状です。

そこで、軽量ディストリビューションの一つである Arch Linux を導入することにしました。



2014年1月10日金曜日

VAIO type P に Arch Linux を入れた

秋葉原の中古PCショップでVAIO type P ( VGN-P70H ) のOS無しを購入しました。


仕様は以下の通りです。
CPU Atom Z520 1.33GHz
GPU GMA500
RAM 2GB
HDD 60GB
液晶 8型 1600×768

このスペックでWindowsを動かそうにも、重くて常用に耐えないことは容易に想像がつきます。
そこで、友人のNomuken氏の勧めもありArchLinuxを導入することにしました。

導入の手順は、基本的にはBeginners' Guideに従います。
つまづいた箇所をメモ代わりに記録しておきます。