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2016年1月5日火曜日

F-07Cで遊ぶ - その6 ArchLinux クロックアップ



久々の F-07C ネタです。

F-07C の CPU には Intel Atom Z650 が搭載されています。この CPU は定格クロックが 1.2 GHz なのですが、熱暴走やバッテリーの観点から動作クロックが 600 MHz に制限されているのは既に F-07C 界隈では有名な話です。

この制限を取り払うべく、Windows 7 状態では先人達の調査により CrystalCPUID というソフトウェアによって定格へのクロックアップが可能であることが明らかになっています。

Windows で可能なことは Linux でも出来るだろうと言う事で幾度か調べていましたがなかなか上手く行かず、先日再チャレンジした所ようやく成功したので記録を残しておきます。

この設定によって F-07C がハードウェア故障を生じる可能性が飛躍的に上昇します。
設定内容、本体故障その他障害に対し一切の責任を負いません。

1. GRUB の設定ファイルを開きます。

# nano /etc/default/grub

2. カーネルパラメータを変更します。

F-07C は BIOS によって 600 MHz までの動作周波数制限が掛けられていますが、Linux 側でこれを無視するように設定します。
(出典:CPU 周波数スケーリング - ArchWiki

以下の設定を GRUB_CMDLINE_LINUX 行に追記します。

processor.ignore_ppc=1

3. GRUB の設定を更新します。

# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

4. cpupowerをインストールします。

# pacman -S cpupower

5. cpupower の設定ファイルを開きます。

# nano /etc/default/cpupower

6. 以下の設定をファイルに追記します。
governor='ondemand'
min_freq="600MHz"
max_freq="1.20GHz"

余談ですが、ondemand を performance に書き換えると常時 1.2 GHz で動作します。とはいえ F-07C を焼きたくなければ止めておきましょう。

7. 再起動します。

# reboot

8. CPU の周波数設定を表示します。

$ cpupower frequency-info

9. CPU 周波数が 1.2 GHz と表示されれば成功です。

current policy: frequency should be within 600 MHz and 1.20 GHz.

端末の動作スピードが上がると色々なことが出来るようになって楽しいですね。




ただし、やるからには冷却対策も万全に行いましょう。




2014年9月6日土曜日

F-07Cで遊ぶ - その5 ArchLinux WLANを設定する





F-07C には Atheros 社製の AR6003 という WLAN チップが搭載されています。
普通のPCであれば、 WLAN チップは PCI もしくは USB で接続されていますが、
このチップは厄介な事に SDIO カードとして接続されています。

その為、 NetworkManager を導入するだけでは WLAN を利用することは出来ません。

2014年3月1日土曜日

F-07Cで遊ぶ - その4 ArchLinux microSDへの導入



Arch Linux をインストールするにあたり、直面するのが本体容量の少なさです。
F-07C の本体 eMMC の容量は約 32GB と小さく、かと言って万一の事を考えるとリカバリ領域を削除するのは良い方法ではありません。

そこで、Arch Linux を microSD にインストールすることで、本体容量の問題を解決することができます。

※ただし、 /boot のみ本体 eMMC に作成する必要があります。

2014年2月22日土曜日

F-07Cで遊ぶ - その3 ArchLinux インストール



F-07C に初期搭載されている OS と言えば Windows 7 Home Premium ですが、前々回の記事でも書いた通り、快適に動作するとは言いがたいのが現状です。

そこで、軽量ディストリビューションの一つである Arch Linux を導入することにしました。



F-07Cで遊ぶ - その2 USBホストケーブル編



さて、F-07C のカスタマイズに欠かせない物といえば、ずばり USB 端子ですね。
USBメモリでのデータのやり取りはもちろんの事、Windows ですのでプリンタやペンタブを接続したり、さらにはCDドライブやUSBメモリ経由でOSのインストールも可能になります。

そのためには純正のクレードルを購入する必要があるのですが、USB x4 + HDMI 出力、さらに冷却ファン搭載という贅沢仕様と引き換えにお値段なんと9,970円となっています。



さすがにUSB端子1つのために1万円は厳しいので、先人の知恵をお借りしてUSBホストケーブルの自作を行うことにしました。